昨日は「自分を追い詰めないで」とあなたにメッセージを書きました。もしあなたが自分を追い詰めているなら、こんな風に頭の中でつぶやいてませんか?
「毎日辛いなあ。仕事は大変だし会社の人と仲良くなれないし。家に帰っても親はうるさいし友達と遊んでも面白くないし。何をやってもうまく行かない。楽しいことは何もないし。別れた彼氏にふられたことがショックで恋はもう無理かもしれない。私なんか何の魅力もないし暗いし可愛くないし何をやってもダメだ。これから先もずっとこうなんだろうな。もう嫌だ。消えたい」
辛い泥沼にどっぷり入り込み、同じつぶやきを頭の中で繰り返す。私はダメだ、ダメだ、ダメだ・・そんなダメ出しを自分にし続ける。そんな状態じゃありませんか?
そうするとどうなると思いますか?
ダメ出しするたびに現実が更に辛くなっていく。そりゃそうです。「ダメだ」と繰り返し唱えているのですから。神様に向かって、「お願い!私をダメにしてください!」と頼んでいるようなものです。よく、思考と言葉は現実になると言いますが、全くその通りです。あなたの思考通り、吐いた言葉通りに現実は動いていくのです。なぜなら、あなたは無意識に「ダメだ」という道を選び、それに向かって歩いているからです。
まず、あなたは「ダメだ」という思考を選んでいること。それを認めてください。「何か楽しいこと探そう♪」という思考を選べることもできるのに、わざわざあなたは「ダメだ」を選んでしまっている。もっと幸せになれる思考、自分をステキにする思考はいくらでもあるのに。
思考は勝手に浮かぶものではありません。あなたが作りだしたものです。そしてあなたは自分が作りだした思考に「辛い、辛い」と苦しんでいる。その思考を繰り返し頭に浮かばせ、さらに辛い泥沼に入りこんでいく。そんな状態で現実が幸せになるはずがありません。
幸せになりたいのなら、この思考から、辛い泥沼から出ましょう。まず、自分がこの思考を作ったこと、それが心地いいかのようにその状態に浸っていることを認めましょう。あたかも他人が自分を見るように「ああ、私は辛い思考に浸っている」と。
あなたは今、こんな状態です。
これはワードで打ったテキストですが、見てください。文字の行間、つまりスペースが全然ありませんよね?あなたはこんな行間がない状態でものごとを考えているんです。昨日お話したように、余裕がないんです。苦しいことを考えて、どんどん辛くなっていって、ダメだダメだと自分を追い詰めている。追い詰めるたびに行間は狭くなり、ますます辛くなる。
ここで、ちょっと深呼吸してみましょう。
「ふーっ」と一息ついたら、肩をぐるぐる回して、頭と首も回しましょう。体の中で、どこか力が入ってるところはありませんか?そこを緩めてみてください。全身グニャグニャになるぐらい。深呼吸も何度かしてみてください。ゆーっくり息を吸って、ゆーっくり吐く。頭、首、肩のグルグル回し、全身脱力を何度も繰り返しながら。
そして、心の行間にスペースを入れてみてください。この写真のように。最初とは違っているはずです。あんなにギチギチに詰まっていたあなたの心に、行間が、つまり余裕ができているのではないでしょうか?
そして、これをあなたではなく他人が書いた文章のように読んでみてください。
果たしてこれは事実だろうか?楽しいことは全くないだろうか?めちゃくちゃ楽しくはないけど、ちょっとだけならあるかも。会社帰りにコンビニに寄るのは楽しい。近所の野良猫を見ると嬉しくてつい触ってしまう。この間買ったシャンプーの匂いが好き。・・どんな小さなことでもいい。きっと何かあるはずです。
それに、あなたの毎日は消えたいほどひどいものでしょうか?会社で叱られるのは辛いけど、それはあなたが期待されてるから。能力があると思うから人は「もっと成長してほしい」と期待をこめて叱るんです。それだって、叱ってるんじゃないかもしれない。ただ本気で話してるだけなのかも。本気であなたに理解してほしいと思ってるから、つい口調が強くなってしまうんでしょうね。
そんな風に、他人目線であなたの心のつぶやきを見てみてください。「私の考えすぎだったな」と思うことがあるかもしれない。そう思えることが、心に行間を入れること、つまり余裕を持つことなんです。「ダメなところはあるけれど、仕事に行って家の用事もして、ちゃんと税金払って、人に挨拶して笑顔を見せて、私って充分がんばってるじゃない?」。そんな風に余裕を持って自分を見れたら、どんなに楽でしょう。少なくともダメ出しして自分を不幸に追い詰めることは無くなります。
どうか、心に行間を。まずは深呼吸と体をほぐして、あなた自身を緩め、癒してあげてください。そうするうちに、幸せな思考を作りだし、その通りの幸せな現実がいつの間にか目の前に現れてくるでしょう。
あなたが辛い泥沼から抜けて、幸せな毎日に向かっていけますように。心から祈ってます。