傷つきやすいあなたが心を守る方法。
その一つ、「ふんわりクッション」をお伝えしました。
今日もイメージ療法を一つお教えします。
それは「卵に入ること」。
何のこっちゃ??と思われるでしょうが、まず目を閉じてイメージしてみてください。
あなたは大きな卵の中にいます。
殻は無くて、ちょっと透明の白身にあなたは包まれています。
その白身は柔らかいけれど、とても強く、どんな攻撃を受けても決して屈することはありません。
でも白身の中はあたたかく、静かでゆったりしていて居心地がいい。大丈夫。白身が私を守ってくれる。あなたはそう信じてリラックスしています。
もしきつい言い方、毒のある言葉を吐く人や、嫌味をぶつけてくるような人がいても、その白身を意識してください。その人たちとあなたとの間には、強い白身があり、あなたが直接攻撃を受けることはない、と。
この白身は他人との「境界線」とも言えます。
HSPの人たち、心が不安定な人たちは、この境界線がうまく引けてないことが多いんです。人と人の間には程よい境界線が必要。それがあれば嫌な人とでも、そして好きな人とも人間関係をうまく築いていけると思います。
境界線がないと、相手の心にズカズカと入りこんでしまう。良かれと思うあまり、お節介が高じて支配したり、最後には傷つけたり。
HSPさんはそういう「攻撃する派」ではなく、「受け手派」が多いですね。相手の侵入や攻撃を許してしまう。そして、他人が怒ったりイライラしているのを見て「私のせい」と自分の問題にしがち。どうしよう怒らせてしまった、嫌われたんじゃないかと心配で、ため息やちょっとした態度でもビクビク反応してしまう。
それらは全て、境界線が引かれてないからなんです。
「私は私、あなたはあなた」。
相手との間にしっかりと境界線が引かれていれば、相手がイライラしようと「きっと体調でも悪いんだろう。この人の問題だから私のせいではない」と、変に悩むことなく冷静にいられます。
また後日お話しますが、人の感情はその人の問題であり、あなたの問題ではないのですよ。人が怒ってもあなたはビクビクする必要はない。逆に言えば、「怒らないでくれ」というのは相手の感情をコントロールすること。それは相手の領域に侵入することで、境界線を侵すことになります。冷たいようですが、あなたは放っておけばいいんです。明らかにあなたが原因で怒らせたのなら謝らなければいけませんが、きちんとお詫びしたのであれば、それ以上気にする必要はありません。それでも怒っている人は怒らせておきましょう。どんな感情を持とうとその人の自由だし、感情をコントロールできないその人の弱さでもあります。
そして、境界線が引かれていれば、たとえ誰かがあなたを攻撃してきても、「これ以上この人と関わりたくない」と心のアラームが鳴り、対策が取れます。「そんなことをされたら困ります」と言ったり、言えない場合はその場を去る、知らん顔して無視する、「はい」と返事して心の中でアッカンベーをする、など。
私の経験上「相手にしない」が一番ですね。一見ちゃんと対応してる風に見せて、まともに取り合わない。言い返したり仕返ししたりする勇敢(?)な人もいますが、やるだけ無駄です。相手はあなたを攻撃して喜びたいのだから、反応すれば「待ってました」とばかり喜んで更に攻撃してくるでしょう。そんなエネルギーがあったら、好きな人に注ぎましょう。よっぽど幸せになれます。
あなたを外部からの攻撃や、心の自立を果たしていくために、心に境界線を。白身のイメージワークが、きっとあなたの境界線を育てていってくれると信じてます。