HSPの天敵?「オバサン集団」

ココロの部屋

前回ちらっと書きましたが、私には天敵がいます。それは「オバサン集団」。もう、蛇やクモや地球上のあらゆる恐ろしい生き物よりオバサン集団は私にとって脅威です。

 

以前東京近郊に住んでる時はそこまで思いませんでした。何かの講座やイベントに行くとオバサン集団に遭遇しましたが、何の抵抗もなく和気あいあいと話をし、楽しい時間を過ごしていました。

 

でも、今住んでる田舎町に来てから、オバサン集団が恐怖に変わりました。ところ構わずガンガン大声で話しまくる。どこに行くにも集団でつるむ。人の話を全く聞いてない。自分の話が優先だから、みんな同時に喋る。全ての特徴を一言で言うなら「図太い」のです。重機を使っても動かないような重くて大きな物体。そんなイメージが浮かびます。

この図太さがHSPには脅威なんですよね。特にあの大声や「ギャーッ!!」という爆音のような笑い声が、耳が敏感な私にはこたえます。田舎町なので敷地は広いし大声出したって近所迷惑にならないから、ワーワー騒いでいても許される。そして距離感が近い密接な人間関係が、オバサン集団をパワーアップさせているのでしょう。

 

私も立派なオバサンなのでお近づきにならねばと思い、ランチのお誘いに参加したことがありました。しかしそこで繰り広げられたのは地獄絵。5人ほど集まったオバサンたちがカフェの店員の若い男の子を「彼女いるの?」「どんな子?」といじりだし、真っ赤になって慌てる彼を「カーワイイ!!」とからかい、「この中で誰が美人?」「私たちいくつに見える?」とますます困らせるオバサンたち。酔っぱらいのオヤジが若い女の子にセクハラ発言して喜んでるのと同じ。それをギャーギャー耳元で大声でやられるものだから、頭の中でキーンと音がするほど響きます。

 

やっとお店から出た私は戦争から解放されたような安心感を覚え、すぐに帰宅。ヘトヘトに疲れてベッドに寝たまま動けませんでした。それがトラウマとなり、それ以来オバサン集団には近づかないようにしています。断っておきますが、みんな良い人なんです。東京から来たよそ者の私を歓迎し、ランチに誘ってくれる気さくな人たち。中には自分ちの畑で採れた野菜や自家製のお漬物をくれたり、地元の料理の作り方を教えてくれる人も。ありがたいことです。

 

でも、あの大声が物語る「図太さ」が苦手なんです。繊細なHSPは一発でやられてしまう。一人一人は良い人なのに、集団となるといっきに恐ろしい存在になる。特に集団が苦手で一人好きな私にはそう思えるのかもしれません。

彼女たちは図太そうに見えて実はHSPなのかもしれないし、そうでなくても悩みを抱え、泣きたい気持ちで日々を過ごしている人もいるでしょう。一家のお母さんとして家族を支え、辛いことがあっても胸に秘めて、明るくパワフルに見せてる人だっているかもしれない。そう思うと、オバサン集団をひとくくりにして毛嫌いするのはとても失礼なことだと思います。ああやって皆で集まることが唯一の楽しみかもしれないし、オバサンたちが元気なおかげで家庭が明るくなり、しいては町も、国も元気で平和でいられるかもしれません。

 

でも私も元気で平和でいたいので、オバサン集団から離れさせていただいております。無理して付き合うよりよっぽどお互いのためです。オバサン集団の人たちには家庭のため、地域のため、日本のためにますます元気でエンジョイしてもらい、私は私でHSPなりの貢献をしたいと思うのです。

 

みんなちがって、みんないい。金子みすずの詩じゃないけれど、HSPと非HSP、その間のグレーゾーンの人たち。それぞれの気質を認め合っていけますように。

 

 

 

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