天使のためなら、悪魔と取引をする

日々のこと

マザーテレサ=聖女。

眩しすぎるぐらい清らかなオーラに包まれた人。

 

そんな彼女の名言の一つ。

「天使のためなら、悪魔と取引をする」。

貧しい人たちを救うためには資金が必要。でも汚らわしいお金は受け取りたくない。美しいことをして稼いだ人のお金じゃなきゃ嫌。

・・なんて言いそうだと思っていたら、マザーはそうじゃなかった。あくどい手を使って稼いだ人のお金だろうが、汚らわしかろうが、お金はお金。たとえ批判されても、天使=貧しい人たちを救うためには進んで泥をかぶった。そして残したのがこの名言だ。聖女のみならず優れた経営者とも言われた彼女らしい言葉ではないか。

 

経営者はキレイごとを言ってられない。もちろん根は倫理的であるが、お金のために時には裏取引もする。両親や兄、親戚の大半が経営者という中で育った私はそんな姿を見て来た。お客様や従業員、家族を幸せにするためにはどんなことでもする。叩かれようが泥をかぶろうが、命を張って前線に立つ。悪魔と取引するために。

 

マザーもそうだったのだろう。天使を救うために前線に立った。そして巨額のお金を引き出し、天使を笑顔にすることが出来た。この話を聴いて、今まで神に近いお堅い聖女だと思っていた彼女に、ぐっと人間的な魅力を感じた。マザー、なんてステキなの?

 

私も取引をしよう。

私にとっての天使とは、作品。

私の作品で誰かの心を揺さぶりたい。生きる実感を感じてほしい。辛い日常から一瞬でも心を離して、ワクワクときめいてほしい。絶望している人に、下を向いて生きている人に、笑顔を忘れてしまった人に、愛と光を捧げたいのだ。人生は捨てたもんじゃない。いろんなアーティストの作品で私がそう救われたように。

 

そのために私は悪魔と向き合おう。

クールに、時には情熱的に、頭を高速回転させて悪魔の心をぎゅっと掴む。この取引がどんな風に天使の役に立つのか、今はわからない。でも悪魔とにっこり契約書を交わす日が来ることを信じ、今日も私は作品を作り続ける。いつ悪魔と対面しても良いように、心をタフに整えながら。

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